理学療法士を辞める人が多いのはなぜ?離職率や働き方から考える!

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理学療法士を辞める人が多いのはなぜ?離職率や働き方から考える!

理学療法士はやりがいのある仕事ですが、やりがいだけでは厳しいのが現実でしょう。

また、理学療法士として働いていると辞める人が多いのも事実です。

周囲が辞めていくと自分も転職を考えるタイミングがあるのではないでしょうか。

たちはる
たちはる

同僚が多く辞めていくと不安になりますよね

本記事では、理学療法士を辞める人が多いのはなぜなのかを離職率や働き方から考えます。

また、やめた後はどうしているのか理学療法士として生き残るにはどうしたらいいのかも解説していきます。

転職を検討している方や周囲に辞める人が多く不安になっている方はぜひ本記事を参考にしてください。

本記事の内容

  • 理学療法士の離職率
  • 理学療法士は辞めた後どうしているのか
  • 理学療法士の生き残る術

理学療法士を辞める人が多いのはなぜ?離職率から考える

理学療法士を辞める人が多いのはなぜなのか。

本当に辞める人は多いのか。

離職率から考えてみましょう。

また看護師や一般の離職率とも比較してみます。

それぞれ見てみましょう。

離職率とは

離職率とは、入社後の集計期間内にどのくらいの従業員が辞めているのかを示す割合です。

計算方法は以下のとおりです。

離職者数/ある時点での従業員数×100(%)

たとえば、2023年4月1日時点での社員数が100人、100人のうち10名が2024年3月31日までに離職した場合。

10/100×100=10%で離職率は10%となります。

理学療法士の離職率

理学療法士の離職率は以下のとおりです。

  • 医療機関:10.2%
  • 介護福祉領域:18.8%

介護福祉領域の方が約2倍離職率が高い結果です。

内訳を見ると介護老人保健施設が20.5%、訪問リハビリが37.4%となっています。

上記の結果から、介護老人保健施設や訪問リハビリの離職率は特に高く、介護福祉領域の力率を高くしている要因です。

訪問リハビリは、会社によって給与や福利厚生、働き方がかなり異なります。

そのため、訪問リハビリから訪問リハビリの転職も多くあることが原因のひとつでしょう。

引用:医療従事者の需給に関する検討会

看護師の離職率と比較

看護師の離職率は11.6%(医療機関)です。

理学療法士と比べると看護師の方が約1%高くなっています。

看護師の9割は女性のため、結婚や出産、子育てなどのライフスタイルの変化が看護師の離職理由に考えられます。

一方で、理学療法士は6割が男性です。

給与や環境などライフスタイルの変化以外での離職理由が考えられます。

引用:病院看護実態調査

一般的な離職率と比較

一般の離職率は15%です。

理学療法士の医療機関と比べると約5%高い結果となっています。

介護福祉領域と比べると約4%低い結果です。

上記の結果から、実は医療機関では離職率が低いことがわかるでしょう。

しかし、医療機関を一度やめ介護福祉領域で働いている方の離職率は一般と比べても高いです。

なぜなら、転職に慣れてしまっていることやより好条件を求めていることが考えられます。

また、理学療法士は領域によって働き先が変わるため転職すること自体が珍しい業種ではないことも要因のひとつです。

引用:厚生労働省「令和4年 雇用動向調査結果」

理学療法士を辞める人が多いのは割に合わないから?

理学療法士を辞めたい方の中には「割に合わない」と考えている方もいるでしょう。

なぜ割に合わないと感じてしまうのか、給与面から解説します。

また、理学療法士の平均勤続年数についても合わせて紹介します。

給料が低い

割に合わないと感じる要因のひとつに「給料が低い」があります。

理学療法士は、リハビリ業務でも体力や精神を疲労しますが、さらに書類業務や勉強会への参加も必要になります。

勉強会の参加は自分のためと思いつつも興味がない内容であったり、早く退勤して自分の時間が欲しいと感じる方も多いでしょう。

上記のように疲弊しながら働いても理学療法士の平均年収は約430万円です。

平均以上の収入を得るためには、役職に上がる必要や残業をしなければなりません。

昇給やボーナスも少ないため、何年も働いているうちに「割に合わない」と感じ理学療法士を辞める人は多いです。

理学療法士の平均勤続年数は7.4年

令和4年度の賃金構造基本統計調査によると理学療法士の平均勤続年数は7.4年です。

多くの理学療法士は20代後半で転職や離職を考えていることがわかります。

20代後半になると職場にも慣れており、場合によっては役職の立場になっている方もいるでしょう。

仕事以外でも生活面では結婚や子供など将来について考える機会も増える時期です。

将来のことを考えた時、やはり「割に合わないのでは?」と今の働き方に疑問を感じる方もいます。

疑問や不安を感じたら環境を変えてみるのがおすすめです。

理学療法士としても理学療法士から離れてもどちらを選択するかはそれぞれですが、不安を抱えたまま働き続けるのはおすすめできません。

引用:賃金構造基本統計調査

理学療法士を辞める人が多いのは飽和状態が原因!生き残る道を探すべし!

理学療法士に需要があるのは間違いありませんが、理学療法士は年々増加し飽和状態ともいえます。

辞める人が多い原因も飽和状態にあるのではないでしょうか?

では、どのようにして生きていけばいいのか、理学療法士として私の考えを以下に解説していきます。

好条件で転職する

理学療法士として生き残る道のひとつは「好条件での転職」です。

飽和状態の職場で働き続けても昇進できるのはごく一部の人だけになります。

中には出世競争を望まない方もいるでしょう。

上記のような方は好条件で転職し、飽和状態の職場を抜け出すことがおすすめです。

これまでの経験とスキルを活かし年収UPや残業なしなど、自分の望む条件に沿って求人を探すといいでしょう。

転職の際には、エージェント型の転職サイトがおすすめです。

働きながらでも余裕を持って転職活動ができます。

転職サイトに関してはコチラの記事を参考にしてみてください。

転職サイトは【レバウェルリハビリ ( 旧 リハのお仕事 )】がおすすめです。

専門性を身につけて他人と差別化

飽和状態でも生き残る道として「専門性」を身につけ他人と差別化する方法もあります。

1番わかりやすいのは、日本理学療法士協会が実施している認定・専門理学療法士制度です。

認定・専門理学療法士になることで、周囲にわかりやすく専門性を見せることができます。

現状では給与アップに繋がることは少ないですが、職場で勉強会を開くなど積極的に職場に貢献していくことで昇進の助けにはなるかもしれません。

また、転職の際にもアピールポイントのひとつになります。

副業で給料プラスαを目指す

理学療法士として安定した収入を得つつ、副業でプラスαの収入源を作ることもおすすめです。

職場によっては「副業禁止」となっている場合も多いでしょう。

しかし、理学療法士としてクリニックやデイサービス、訪問リハビリでの副業は許可がでるといったケースもあります。

ただ、休日の時間をバイトに使うのは勿体無いと感じる方もいるのではないでしょうか。

そんな方は、自宅でできる副業がおすすめです。

たとえば、Webライターやブログなど誰でも簡単にはじめられる副業があります。

実際に私もWebライターとブログを副業で実践しており、月にプラスαの収入を得ています。

副業禁止の職場で働いている場合は「転職」して副業可能な環境で安心して収入源を増やすといいでしょう。

理学療法士のみでは理想の生活が送りにくい時代になっています。

そこで収入の柱をいくつか立てておくことは将来的に重要です。

理学療法士を辞めたあとはどうしてる?

「理学療法士を辞めたあとはみんなどうしてるのだろう」と疑問に思うことがあるのではないでしょうか。

以下のようなパターンがあります。

  • 分野を変えて理学療法士を継続
  • 理学療法士を活かした職場を探す
  • 未経験の職種にチャレンジ

それぞれ見ていきましょう。

分野を変えて理学療法士を継続

理学療法士の仕事自体が嫌でなければ、現在の職場を辞めても理学療法士自体を辞める必要はありません。

たとえば、分野を変えて理学療法士を継続している人は多くいます。

理学療法士は新卒で病院に勤務する方がほとんどです。

病院勤務が嫌になったら、デイサービスや訪問リハビリなど介護保険分野に転職するのもいいでしょう。

理学療法士は1年目からでも転職する方は少なくありません。

病院とは違う働き方やスキルの習得ができ、新たな気づきもあります。

自分に合う職場や環境を求めて別分野にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

理学療法士を活かした職場を探す

理学療法士を辞めた後は、理学療法士の資格を活かした職場で活躍している方もいます。

たとえば、福祉関連会社や医療機器メーカーなどは理学療法士で培った知識や経験を活かせるでしょう。

また、パーソナルトレーニングやスポーツ関連のサポートも理学療法士としてのスキルをかなり活かせます。

病院勤務の将来に不安を感じたら上記のように理学療法士の資格を活かした働き方もおすすめです。

未経験の職種にチャレンジ

完全に理学療法士を辞めて未経験の職種にチャレンジする方もいます。

未経験分野の転職は決して簡単ではありませんが、やりたいことがあればチャレンジすることをおすすめします。

新たにスキルを習得してから転職活動を開始するのもひとつの手段です。

たとえば、プログラミングスキルやデザインスキルを身につけプログラマーやデザイナーとして未経験からチャレンジするなどの方法があります。

理学療法士以外にも興味がある業界や職種があれば早く行動するのがおすすめです。

理学療法士を辞める人は実は多くない

本記事では理学療法士を辞める人が多いのはなぜなのか、離職率や働き方から考えました。

結果的に理学療法士で辞める人が多いのは、介護福祉領域で働いている方だということがわかりました。

周囲に辞める人が多くても転職に焦る必要はありません。

しかし、理学療法士が飽和状態にあるのは事実としてあります。

理学療法士として生き延びる道を探すのか?他の職業に転職するのか?もしくは副業と掛け合わせるのか?

さまざまな方法でスキルアップやキャリアアップは可能です。

転職も検討しながら今後のキャリアプランを一度考えてみてください。

転職サイトは【レバウェルリハビリ ( 旧 リハのお仕事 )】がおすすめです。

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